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炭水化物は敵?味方?

『低炭水化物ダイエット(アトキンス式ダイエット)』です。

オーストラリアの研究者の間でおこなわれた低炭水化物ダイエットの実験結果の論評があります。

『心臓不整脈、心臓収縮機能障害、突然死、腎臓障害、ガンリスクの増加、身体の活動障害、脂肪異常などといった合併症は、すべて長期間にわたる食事中の炭水化物制限と関連している可能性がある。最近10代の少女が低炭水化物ー高タンパクダイエットをしたあと、突然、死亡した』

このような正式な科学的データが存在しているのが事実です。

アトキンス式ダイエットが正式に提唱されたのが1970年代ですから、50年以上経つ事になります。それわやあたかも、今の日本はダイエット業界で『これぞ待ち続けた革命的ダイエット!』と言わんばかりに騒いでいるのが現状です。

このダイエット法は革命的でもなければ、立派なダイエット法でもなく自ら『死』に追いやっている単なる不健康なダイエット法にすぎないという事を知る必要があります。

世界的シンガーの『レディ・ガガ』さんが激太りしたという報道が世間の注目を集めました。過剰な飲酒による糖質の過剰摂取が原因の一つとして挙げられました。これは当然の現象であり、糖質を過剰に摂取すれば太るのは当たり前。驚く必要はありません。

糖質が過剰に体内に取り入れられた場合、それが即効性のエネルギーとして利用されなかった場合、または肝臓や筋肉になどの器官に蓄積される容量をオーバーフローした場合、最終的にたどり着く場所は脂肪細胞ですので、これが太る原因です。

炭水化物を食事からカットする事が『特効薬』のように捉え、それが問題の解決を導くという考え方は『間違っている』のです。炭水化物は決してあなたの敵ではありません。

パーソナルトレーナーや栄養士が低炭水化物ダイエットを指導しているケースが多いようですが、それはもはや完全アウトというものです。

低炭水化物ダイエットは、健康被害を考えない非常に馬鹿げた方法でありながらも、ほぼ確実に効果の出る方法であるので、トレーナーの方も自信があるのでしょうか。だいたいそのようなトレーナーやスタジオの料金設定は『超高額&短期間』であるケースが多いのが事実です。

  1. 高額な料金を払いました。
  2. 炭水化物を抜きました。
  3. 体重は減りました。

ダイエット期間が終了しました。

さぁ、どうするのでしょうか?その後のパターンは2つです。

元の炭水化物を含んだ食事に戻し、リバウンドという結果を迎えるのか。(基礎代謝や筋肉量が落ちているので肥満体質になっている)

それとも、このまま低炭水化物ダイエットを自身で生涯に渡って続けていき、挙句の果てには闘病生活を送ることになるのか。

いずれにしても最悪な結果を迎える事になるのは言うまてもありません。

体重が落ちては喜び、少しお腹がすくと食べる。すると、少し太ってきたような気がして、また食事制限をして体重を落とす。

体組成(筋肉や脂肪、水分量などのプロポーションや健康に関わる体内バランス)という大切な要素を無視し、たかだか『体重の増減』でただ一喜一憂するために体重を減らしたいのであればサウナに毎日でも入ればいいだけのことです。

減らすのは脂肪であり【体重ではありません】

たくさんいますよね。

  1. 体重は落ちたのにプヨプヨしたまま変わっていない方。

むしろ落とす前の方が良かったというケース。

低炭水化物ダイエットで落ちた体重のほとんどは【筋肉】と【水分】【骨】であり、脂肪だけではないということを頭に入れておきましょう。

筋肉と水分、骨が減るという事は、ヤセはしたが以前より貧弱に見え肌も乾燥し、全身はムクむ。覇気はなくなり、骨はスカスカになり、女性の場合はホルモンバランスの崩壊が起こる事により肌荒れ、生理不順、不妊症などに直結してくる深刻な事態を引き起こすリスクがあるということを忘れないで下さい。

冒頭に述べたオーストラリアの被害者のような症状を引き起こす可能性も充分にあるということです。

健康づくりのダイエットが、健康を害するダイエットになってしまうのは本当に残念なことです。

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