得手不得手
人によって得手不得手があるのは当然のことです。
- ある人にとって得意なことが自分は得意ではない。
- 自分にとって得意なことがある人には得意ではない。
不思議なことではありません。
『食べるのが好きだから痩せられない』『運動が苦手だから痩せられない』
それでは痩せる訳がないのです。
もし痩せてしまったら今まで自分を守ってくれていた『言い訳』が出来なくなってしまいますから。
本当に痩せられないのは、食べるのが好きだからでも、運動が嫌いだからでもない。
弱い自分を認めたくないから、食べ物や運動のせいにする。
そうやって自分を無意識に守っているのです。
ここからが大切ですが
ダイエットにおいて運動が嫌いなことも食べることが好きなことも、ほとんどの場合は問題になりません。
というか問題はそこではない。
1番の問題は、嫌いなことを避けたままで、自分の好きなことを自発的に見つけようとする気持ちが欠落していることです。
- いつか誰かが助けてくれるだろう。
- なんとかなるだろう。
お金をかければ大丈夫。
そうやって何年も過ごしてきた結果が今の体型として現れているわけです。
逃げることは決して問題ではない。
逃げるだけ逃げて『自分の好き』を見つける気持ちがないことが問題なのです。
逃げている時って言い訳できますから1番楽なんです。
居心地が良いぬるま湯と同じです。
私たちは可能性の中で生きています。
- 好きな人が実は好きではなかった。
- 苦手だと思っていた人が実は苦手ではなかった。
こうしたことは日常レベルで起こります。
物事は眺めていても『苦手』『難しそう』『自分にはできない』と思うだけで、その距離が自然に縮まることはありません。
そして年齢を重ねるほど変に知恵がつき遠ざかります。
何度か試してみて初めてその面白さや魅力がわかる。
苦手なことに挑戦して好きになれなかったら、その時間と労力は決して無駄になりませんし、次の道を開拓するヒントや手掛かりにもなります。
人生もダイエットも常にその繰り返しです。
苦労がないほうがいいが、苦労がない人生なんか正直つまらない。
苦労を経験して、初めて奥行きや深みが出るものだと私は思います。