一過性
みなさま、特にダイエット経験者であり、失敗を経験したことのある方は『そもそもなぜどのダイエットも失敗に終わるのか』ということを真剣に考えた事があるでしょうか。
- ⚪⚪というエクササイズに挑戦すれば痩せられるかも。
- ⚪⚪を食べれば痩せるかも。
- ⚪⚪に通えば痩せるかも。
⚪⚪を飲み続ければ痩せるかも。
- などと、ダイエットに関心のある方は色々と挑戦するはず。
- そして、うまくいけば体重は理想の値まで減るかもしれません。
しかし、その先はどうでしょう?
その体重を苦もなくキープ出来ている方が一体どれだけいるでしょうか?
ほとんどのダイエット法に失敗して、そして新しいダイエット法が登場するたびに挑戦し、そしてまた失敗して、そしてまた次のダイエット法を試して、という無意味なスパイラルを繰り返しているのではないでしょうか。
なぜダイエットに失敗するのか。
そういう方はそもそも『痩せる仕組み』を知らないのが大きな要因です。
しかし、もう一つ最大の要因があります。
それは
- 『ダイエットをダイエットとして考えているから』であります。
- 別の言い方をすれば
『ダイエットを一過性のものと考えているから』であります。
ここで考えてみましょう。
- 例えば、今日から3日間『水だけ』の生活をしてみることにしましょう。
たった3日間の間、あなたは何を考えるでしょうか。
- 明日の期末試験のことでしょうか?
- 明後日の彼氏とのデートのプランでしょうか?
虫歯の治療のことでしょうか?
違います。『食べ物』のことです。
- ほとんどのダイエットが失敗に終わるのは『あ~、この苦しいダイエット期間が終われば好物のパンケーキが食べられるんだ~、もう少し頑張ろう~』という考えが根底にあるからです。
- ダイエット=何かに縛られているもの
と捉え、そしてそれを一時的なものとして考えている事に最大の欠点があるのです。
それを『一生』続けるのであれば、体重は恐らくキープされることでしょう。(健康という点においては最悪ですが)
しかし、そうはいかないでしょう。
いつかはパンケーキやお好み焼き、チョコ、菓子パンなどの誘惑に負ける時が来るのは目に見えているはずです。
- それは、根本的な解決策にはなっておらず、ただ『逃げている』ことに他ならないのです。
そして問題は、それが『トレーナー』や『医療や栄養指導に携わる人』までもが知らないという事実です。
インターネットでダイエット情報を検索しても、本屋の健康関連・ダイエット関連書籍のコーナーに行っても、それはわかるでしょう。
- ⚪⚪ヶ月で⚪⚪kgも痩せた!
- ⚪⚪だけダイエット!
- などといったダイエット法がいくつあるでしょうか?
もはや未知数と言っても過言ではありません。
どれを試そうが、ダイエットを『一時的なもの』として考えている以上『リバウンド』という恐怖が待ち構えているのは言うまでもありません。
中でも、優れた一時的なダイエット法の利点は『短期間で大幅に体重が減少する』ことでありますが、世の中はそんなには甘くありません。
『健康』という要素は必ず相反する結果となるのです。健康を害してまで体重を落とすことに何の意味があるのでしょうか?
美を磨き、健康になるために体重を落とすのであって、逆に美と健康を害してどうするというのでしょうか?
一時的なダイエット法のメリットは『見せかけ』の体重の減少であって、美しくもなければ健康でもないのです。
ダイエットに優れた方法というものは存在しません。
ダイエットに重要なのは優れた方法よりも『優れた思考力』なのです。
『ダイエットに何が効くか?』ということよりも『ダイエットをどう捉えるか?』
害してどうするというのでしょうか?問題なのです。
これだけは覚えておいて下さい。
ダイエットは『ライフスタイルそのもの』であり、決して一過性のものではありません。私たちが生涯を通じて、健康を維持するという点において大切にしていかなければならないものなのです。
DIET(ダイエット)という言葉は、元を辿ればギリシャ語の『生活様式』に由来することからも、同じ事が言えるかと思います。
『何をやれば痩せる?』という具体的な方法ではなく、『ライフスタイルをどう変えるか』ということについて真剣に考えてみましょう。
- これで今日から『流行っては廃れていく、一時的な馬鹿げたダイエット法』にダマされることはなくなります。
- これを知っただけでも大きな収穫であることは間違いありません。
- 忘れないで下さい。
- 皆様の健康、そして生涯に渡る『美』に、モロに関わってくる問題なのです。