気付き
電動アシスト自転車を観察すると、半数以上が『空気が抜けている(特に後輪)』のですが、ここで問題なのは、空気が抜けていることに恐らく気付いていないこと。
それなりの速度で走れてしまうから。従来の自転車だと空気が抜けていると『なんかスピードでないな』とすぐに気付くのです。
これはランニングでもトレーニングでも同じ。
高性能のランニングシューズに頼りすぎると、筋力や心肺機能が発達していないのに『速く走れてしまう』から、身体に問題が生じてくる(膝痛や疲れやすいなど)。
パワーベルトに頼りすぎると、体幹が充分に発達していないのに『ウエイトを上げられてしまう』から身体に問題が生じてくる(腰痛など)。
単一の栄養素を摂っても効果がないように、身体というのは特定部位の筋力ではなく『全身の協調性(バランス)』があることで上手く機能する。
目立たせたり強調したいが故に特定部位だけを集中して鍛えることは、各部位の筋出力に『差(アンバランス)』が生まれてしまうため、パフォーマンスの低下や怪我に繋がる恐れがある。
何か便利なものに頼ることは、一見強くなったように錯覚しますがそうではないということ。
身体を使わなくなるということは『脳』と『身体』の繋がりや反応速度が落ちてくるということ。
肩が凝っていることに気付かなかったり、膝が内側に入っていることに気付かなかったり、体重が1kg増えていることに気付かなかったりもする。
自分の身体の声に耳を傾けてあげる。
これからの時代のテーマです。