食べて痩せる人、食べないで太る人
引き締まっている人は『食べないと太る』と考えますが、太っている人は『食べると太る』と考える傾向があります。
これ、わかる人にはわかります。
- ダイエットの基本は、消費カロリーと摂取カロリーのバランスです。
- オーバーカロリーであれば太ります。
アンダーカロリーであれば痩せます。
太るまたは痩せるといっても、1日や2日で変化があるわけではありません。
太るにも痩せるにも数週間から数ヶ月の時間をかけて体型に変化が表れます。
1日や2日での増減は『水分』によるものです。
ダイエットではアンダーカロリー状態を続けることがポイントです。
ただし、これが『食べなければ痩せる』という極端な考えにつながってしまうようです。
食べないダイエットをすればアンダーカロリーになりますので、一時的に体重は減ります。
しかし、減った体重はほとんどが筋肉や骨、水分です。
正しいダイエットとは『筋肉をつけつつも、無駄な体脂肪を減らすこと』です。
食べないダイエットでは、もちろん体脂肪も減りますが、筋肉や骨などの組織までもが減ってしまいます。
なぜ筋肉を減らしてはいけないのでしょうか。
筋肉が減ると、消費カロリー(基礎代謝)が減ってしまいます。
消費カロリーが減れば摂取カロリーが上回りやすくなります。(オーバーカロリー)
食事を減らしているのに全然痩せないという方も、消費カロリー(基礎代謝)が減っている可能性があります。
そして『あぁ、やっとダイエットが終わった』と、ダイエット終了後に食事を同じ量に戻したとしても、体重と体脂肪は増えていきます。
筋肉及び消費カロリーが減ってしまっている状態だからです。
これがリバウンドの恐さです。
だから無理な食事制限は禁物なのです。
ここで問題なのは、一度減ってしまった筋肉は、筋力トレーニングをしない限り戻ることがないということ。
それには数ヶ月、または数年かかるので長い視点で考える必要があります。
下手なダイエットに手を出さない方が、後々ラクなんです。
『食べないと太る』と考えている人は、この仕組みをよく知っています。
食べないことによって筋肉が痩せ細り、見た目が悪くなるだけではなく消費できるカロリーまでもが減ってしまう恐さを知っています。