基礎代謝
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
『筋トレで基礎代謝を上げれば痩せる』とよく言われるものですが、実際のところどうなのでしょうか。逆説的に考えると分かりやすいです。
果たして基礎代謝が低い人が太っているかと言われれば、答えはNoです。
健康かどうかは別問題として、筋トレを全くしていない代謝の低い人でも、痩せている人は痩せているからです。
基礎代謝1200kalの人が、筋トレをすることで1300kalまで増やしたとして1日に自動的に消費できるカロリーが100kal増えたことによって、以前より“痩せやすくなった”ことは確かです。
しかし、あくまで100kalを自動的に消費できる能力が底上げされただけであり、それだけで痩せる訳ではありません。
痩せるかどうかはあくまでも『摂取カロリー』との相対関係によって決まるからです。
わかりやすく言えば『動いている以上に食べれば太る』ということ。
自分が1日にどれくらいのカロリーを食事から摂取しているかを知ることが大切です。
日常的に大幅なカロリーオーバーの食生活を送っている人が、基礎代謝を100kal上げたとしても、体重の増加にブレーキはかかりますが、決して痩せる訳ではありません。
もし日常的に消費カロリーと摂取カロリーのバランスが均衡している人であれば、100kalの負債が生まれますので、その生活を続けていけば『痩せます』。
『基礎代謝を上げれば痩せる』というのはオーバーな表現であり、そこだけに期待を寄せると残念な結果となります。
そして、今度は『筋トレは痩せない』という極論に走ってしまう方が少なくありません。
私がよく伝えていますが『筋トレだけで痩せる』のではなく、筋トレはダイエットにおける大切な要素の1つではありますが、その他にも食事改善やストレスマネジメントなど、他の要素がバランスよく揃うことで体型は改善されていく、と考えてみて下さい。
あくまでも理論上の話ではありますが、様々なダイエットの情報に惑わされず、ダイエットの進路を見失わないための基本的な考え方になります。