筋トレ〔何回やればいい?〕
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
『何回やればいいんですか?』
筋トレ中にもっとも多く尋ねられる質問の一つです。
ダイエットやボディメイクの場合、筋肉を成長させること(筋肥大)が主な目的となるので『8~12RM』でおこなうのがセオリーです。
RMとは『最大反復回数』のこと。🔵🔵RMと言ったら、その回数(レップ数)が限界となる負荷でトレーニングをおこなうことを意味します。なので、8~12RMとは、8~12レップ目で限界となる負荷でトレーニングをするということです。私の指導もこの理論に基づいておこなっています。
ただ、私の考えとしては【できれば回数は意識しないほうがいい】です。理由は大きく2つあります。
1つは【回数をこなすことが目的化してしまうから】です。これは私が頻繁にお客様に言っています。やりこなさい!
トレーニングの目的は、あくまで筋肉に適切な負荷を加えることですから。極端な話、目標回数をこなせなくても“全然OK”なわけです。よく、目標回数を達成できないと『できなかった…』『ダメだ…』『筋力落ちたのかな…』と悲観的になる人がいますが、それは目標に囚われすぎている証拠。
回数はあくまで“目安”であって目標ではないのです。まったく筋肉に効いていない12レップよりも、めちゃくちゃ筋肉に効いている8レップのほうが優秀なわけです。
もう1つは【回数をこなすために、自分で加減してしまうこと】です。これも頻繁にお客様に言っています。トレーニングをまだ理解できない人は、その回数をこなそうとするためにうまいこと力を抜いたりしながら調整して回数をやりきろうとします。
筋トレは、1レップ1レップを丁寧におこなうことが大切です。
しかし、例えば『10レップ達成する!』という意識が強すぎると、その目標を達成するために、1レップ1レップを自分で加減してしまう恐れが出てくるのです(フォームがいい加減になる)。
しかも、トレーナーがそばにいると『10回できなかったらどうしよう…』と不安になるケースもあるのでその傾向は強まる傾向にあります。
なので、私の場合は『10回できなくても全然大丈夫なので、その代わり1レップ1レップを丁寧にやりましょう』と伝えています。
繰り返しになりますが、筋トレの目的は、目標レップ数をこなすことではなく『筋肉に適切な負荷を与えること』だからです。
私みたいな変なところで神経質なタイプな人間は、わりと“ミリ単位”でフォームを観察していますので、少しでもフォームが崩れたり、加減していることがわかれば、すぐに修正するようにしています。(効果がないだけならまだしも、怪我するからです)
あとは、1人でトレーニングしている人も『見栄やプライド』が邪魔をして、回数や重りに必要以上にこだわるケースがありますが、私からすればまったく“ナンセンス”です。
つい、これだけの回数を挙げられた!これだけの重さを挙げられた!と優越感に浸りたくなる気持ちはわかりますが、そういう人こそ初心に帰るべき。
筋トレの本質は『どれだけ筋肉に適切に負荷を与えることができたか(平たく言えば、どれだけ美しいフォームでできたか)』が大切だからです。
フォームに関してもお客様にはかなりアドバイスをし、修正しながら指導しています。
そして、見栄やプライドを捨て、学ぶ素直さ、人の話を聞く力を持ち、自分のために限られたパーソナルの時間を大切にしてもらいたいと思っています。
最後に極端な話、60kg担いで汚いフォームでスクワットをしてる人よりも、自体重だけど綺麗なフォームでスクワットをしている人のほうが、遙かに“筋トレ上手”と言えるのですから。
筋トレは、回数や重さよりも“フォーム”にこだわるべし。