減らすのは『体重ではない』
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
前回のブログに引き続き低炭水化物ダイエットについて。
パーソナルトレーナーや栄養士が低炭水化物ダイエットを指導しているケースが多いようですが、それはもはや完全にアウトというものです。
低炭水化物ダイエットは、健康被害を考えない非常に馬鹿げた方法でありながらも、ほぼ確実に効果の出る方法であるので、トレーナーの方も自信があるのでしょうか、だいたいそのようなトレーナーやスタジオの料金設定は『超高額&短期間』であるケースが多いのが事実です。
- 高額な料金を払いました。
- 炭水化物を抜きました。
- 体重は減りました。
ダイエット期間が終了しました。
- さぁ、どうするのでしょうか?
その後のパターンは2つです。
元の炭水化物を含んだ食事に戻し、リバウンドという結果を迎えるのか。(基礎代謝や筋肉量が落ちているので肥満体質になっている)
それとも、このまま低炭水化物ダイエットを自身で生涯に渡って続けていき、挙げ句の果てには闘病生活を送ることになるのか。
いずれにしても最悪な結果を迎える事になるのは言うまでもありません。体重が落ちては喜び、少しお腹がすくと食べる。すると、少し太ってきたような気がして、また食事制限をして体重を落とす。
体組成(筋肉や脂肪、水分量などのプロポーションや健康に関わる体内バランス)という大切な要素を無視し、たかだか『体重の増減』で一喜一憂して何の意味があるのか、疑問です。ただ一喜一憂するために体重を減らしたいのであれば、サウナに毎日でも入ればいいだけのことです。
減らすのは脂肪であり『体重ではありません』
- たくさんいますよね。
- 体重は落ちたのにプヨプヨしたまま変わっていない方。
むしろ落とす前の方が良かったというケース。
低炭水化物ダイエットで落ちた体重のほとんどは『筋肉』と『水分』『骨』であり、脂肪だけではないということを頭に入れておきましょう。
筋肉と水分、骨が減るという事は、ヤセはしたが以前より貧弱に見え、肌も乾燥し、全身はムクむ。覇気はなくなり、骨はスカスカになり、女性の場合はホルモンバランスの崩壊が起こる事により肌荒れ、生理不順、不妊症などに直結してくる深刻な事態を引き起こすリスクがあるということを忘れないで下さい。
前回冒頭に述べたオーストラリアの被害者のような症状を引き起こす可能性も充分にあるということです。
健康づくりのダイエットが、健康を害するダイエットになってしまうのは本当に残念なことです。