プチダイエットは太る原因
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
太る原因は人それぞれであり、多岐に渡ります。ある人は食事に問題があり、ある人は運動に問題があるかもしれません。または、その両者が合わさっている場合も多くあります。
なので、本気で原因を特定しようと思ったら、その人の生活を全て観察しない限り『これが原因!』とお伝えすることはなかなか難しかったりします。
しかし、私の経験上ほとんどの女性が知らず知らずのうちにやってしまっているダイエットの過ちがあります。それが【プチダイエット】です。
私の考えでは、これが【太る原因No.1】です。
プチダイエットがなぜダメなのか?どうすれば綺麗に痩せることができるのか?解説したいと思います。
プチダイエットってなに?
プチダイエットとは、短期間で繰り返しおこなう極端なダイエットのこと。
例えば、こんな感じ。
〝週末に食べ過ぎてしまい、体重が増えてしまった。ヤバい!と思い、次の日からダイエットをはじめる。朝はコーヒーだけ、昼はチキンとサラダのみ、夕飯は春雨スープとサラダを軽く食べる程度。
このような食事を数日繰り返す。
すると、体重は見事元どおり。だか、次の週末また食べ過ぎてしまい、体重が増えてしまった。また、ダイエットしなきゃ!と思い、前回と同じような食生活で体重を元に戻そうとする〟
これは女性であれば誰でも経験のあることだと思います。
いつもより食べ過ぎれば体重は増えますし、カラダもむくみます。女性は、男性に比べると体重に敏感なので、少しでも体重が増えれば『ダイエットしなきゃ!』と考えます。
そこで、大掛かりなダイエットではないが、数日間~数週間という短い期間でダイエットをしたりします。
もちろん、それ自体がダメなわけではありません。食べ過ぎたら、その後の食事を見直すことは大切ですし、体調を整えるという意味でも有効です。
ではなにがダメなのか?
先ほどの例のように、朝はコーヒーのみ。昼と夜もスープやサラダが中心になってしまっているなど、極端な食事をしてしまう人が多いのです。
あるいは、断食と称して、完全に食事を抜いたり、ドリンクだけで過ごしてしまう人もいます。
そうすることで、色々問題が起きてしまいます。
このようなプチダイエットが、太ってしまう原因をつくっているんです。
なぜプチダイエットはダメなのか?
それは【筋肉が減るから】である。
プチダイエットをすれば、カロリー不足の状態になるので、体重は減ります。
ただし、ダイエットでは何を減らすかが大切。筋肉なのか、体脂肪なのか、水分なのか、骨なのか。言うまでもなく【体脂肪】である。
ただし、プチダイエットのような極端なダイエットでは筋肉が優先的に減ってしまうのです。
筋肉が減るとリバウンドしやすい
疲れやすくなるとか、冷えやすくなるとか、様々ではありますが、ここではダイエットの視点で考えてみましょう。
プチダイエットを繰り返すと、筋肉が徐々に減っていきます。これは、極端にいうとカラダが栄養失調の状態になるからです。
筋肉が減ると、基礎代謝が低下してしまいます。
そして、1度や2度のプチダイエットであれば問題にはなりませんが、多くの女性が日常的に繰り返してしまってるのが現状です。すると、どうなるか。
基礎代謝は、消費カロリー全体の約70%を占めるので、筋肉が減るということはそれだけ消費カロリーも低下するということです。
基礎代謝については、前回のブログに詳しく解説しましたので、ピンとこない方はそちらの記事をご覧下さい。
基礎代謝というのは、筋肉とリンクしているので、筋肉が減れば基礎代謝も低下してしまいます。
基本的に『消費カロリー=摂取カロリー』の状態を保っていれば、太ることはありません。
例えば、プチダイエットを始める前は、基礎代謝だけで1日あたり1200kcal消費していたとします。
だが、プチダイエットによって筋肉が減ってしまうと、1100kcalしか消費しないカラダへと変わってしまうんです。そして、以前と同じような生活に戻せば、100kcalの赤字が生まれてしまうことになります。
1日100kcalの赤字は、1年で36500kcal(100kcal×365日)に膨れ上がる。体脂肪(1kgあたり7200kcal)に換算すると、1年で5kg太ることになってしまいます。
あくまで例えですが、考え方としてはこのような感じになります。
なので、プチダイエットを繰り返すほど筋肉が減り、以前と同じ食事をしていても体重が増えてしまうのです。
食べ過ぎた翌日はどうすればいい?
当然のことながら、食べ過ぎた翌日は体重が増える。1kgかもしれないし、3kgかもしれない。
だからと言って、焦る必要はありません。
体脂肪を1kg増やすには、7200kcalのエネルギーが必要だからです。
どんなに食べ過ぎたとしても、1日3000kcalくらいでしょう。しかも、成人女性は1日に1700kcalほど消費しているので、余剰分としては1300kcalほどです。
なので、純粋な体脂肪を1kg増やそうと思ったら、その生活を5日~6日続けなければなりません。
なので、食べ過ぎた翌日に体重が増えるのは、そのほとんどが水分や、排泄されていない便によるものだと考えていい。
なので、まずは冷静になることです。
【体重は増えたけど、体脂肪が増えたわけではない】と自分に言い聞かせることです。なにを食べたらいいとか、どんな運動をしたらいいとか、そうした心配をするよりも、まずは落ち着くことが1番大切です。でないと、プチダイエットに走ってしまい、痩せない体へと変わってしまうから。
もちろん、胃腸が疲れていたら無理に食べる必要はないです。だけど、なにも食べないのもよくないです。朝はシリアルや果物やヨーグルトにしてみる。糖質が気になる方は、糖質控えめのものにして下さい。昼と夜は軽めの和食にしてみましょう。炭水化物をきちんと摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。
食べ過ぎたと言っても、それは一時的なものであり、体重の増加も一時的なものにすぎません。体重が増えたまま戻らないというケースも稀にありますが、少なくともそれは体脂肪が増えたわけではないので安心すること。
まとめ
今回はプチダイエットの問題点と、その解決策について解説しました。
太る原因は多岐に渡り、人によってそれらは異なります。だけど、結果があるということは、必ず原因も存在します。その中でも、プチダイエットによるものが最も多いと私は感じてます。
もし今後、食べ過ぎて一時的に体重が増えた時には、今回紹介した方法を是非試してみてほしいです。