『自分自身のベスト』
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
コロナによって、ソーシャルディスタンスという言葉をよく耳にするようになりました。
本来は『物理的な対人距離を保つこと』を意味しますが、本当に大切なのは、SNSとの距離感だと思っています。
基本的に私たちが抱えるほぼ全てのストレスの原因は『人』が関係してます。誰かに何かを言われた、誰かの嫌な噂を聞いてしまった、誰かに自分の苦労を理解してもらえない、誰かに理不尽なお願いをされたなど、ほとんどの場合で人が関係してるはずです。
特にSNSとの距離感が近くなった現代、本来溜めなくて済むはずだったストレスを溜めてしまってる人が多いかなと感じます。
SNSは、いろんな人の考えを吸収したり、それを生活に役立てることができるといったメリットがある一方で、リアルな日常では決して絡まないような人の発言だったり、以前は見えなかった人の生活が見えてしまうのも事実です。フィルタリングされているわけではないので、見たくないものまで見えてしまうのがSNSなんですよね。そうすると本来は溜めなくてよかったはずのストレスが溜まってしまいます。
ダイエットが特にそうです。
『あの人は順調に痩せてるのに、私は全然痩せない』
『なんで私はうまくいかないんだろう』
『みんな綺麗でいいなぁ。羨ましいなぁ』
つい他人と自分を比べてしまうんですよね。羨ましいと思う反面、自分の容姿に対する嫌悪感まで沸き起こってきたりも。
『こんな女性になりたいな』『私もこんな風に綺麗になりたいな』『このモデルみたいになりたいな』このような動機でダイエットを始める人が多いとは思いますが、私の中では否定的なんですよね。
【ダイエットの本質は、誰かの身体に近づくことではなく、自分自身のベストをつくること】だからです。
人の身体は、身長も違うし、骨の形も違うし、手と足の長さも違うし、顔の大きさも違うし、骨盤の大きさも違うし、肋骨の形も違うし、誰一人として同じスペックを持った人っていないんですよね。
そこで誰かと同じような体型を目指すことって、はっきり言って現実的ではありません。それに、比較対象が他人である限り、頭の中では、常に他人と自分を比べてしまってるということです。
- ダイエットでもボディメイクでも、本当の面白さって、【自分自身のベストを追求していくこと】にあると思うんです。
今まで出来なかったことが出来るようになったり、気付かなかった自分の才能に気付いたり、一つずつ成長を積み重ねていくことで、自分史上最高の自分を作り上げていくことに魅力があると思うんです。
だから、自分と他人は分けて考えたほうがいい。『自分は自分、他人は他人』という感覚が持てるようになれば、ストレスはゼロにはならないかもしれないけど、より自分の成長に目を向けられるようになり、自分に対する不信感というのは和らぐように思います。
一度立ち止まって【確かに、あの人に比べたらまだまだだけど、自分の中では少しずつ成長してるからヨシとしよう】というように、たまには自分の努力を評価してあげるといいかもしれません。