【そんな食べてないのに太る】
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
【そんな食べてないのに太るんです】
ダイエットあるあるですね。
でも、ほんとにそんなことがあり得るでしょうか。
- 【昔から太りやすい体質なんです】
- 【⚪⚪ちゃんはたくさん食べても太らない体質だからいいよね】
【私なんか食べたら食べただけお肉ついちゃいます】
気持ちわかります。ただ、太ってしまうということは、やはり食べてるんですよね。まずは、それをきちんと自覚することが大切です。
「そんな食べてない」というのは、結局はその人の「主観」に過ぎません。あくまで自分の感覚ということです。
週に3回ラーメン食べて【そんな食べてない】という人もいれば、週に1回食べても【今週ラーメン食べたしな~】という人もいるわけです。
人それぞれ感覚って違うんですよね。
- 【⚪⚪ちゃん、細くて羨ましいなぁ。ダイエットとかしてるの?】
【全然してないよ!ご飯大盛りとか平気で食べるし、夜ラーメンだって行くよ!】
あるあるです。
確かに痩せてるわけです。しかも、運動してなかったりします。では、どうして痩せているんでしょうか。
【理由は二つあります】
一つは、【痩せてる人ほど、食事内容を過大評価しやすい】ということ。
普段ほとんど食べてない人ほど、たまに大食いすると【こんなに食べてるよ!】とアピールする傾向があるんですよ。
さっきの会話もそう。
「ご飯大盛り」「夜ラーメン」と言ってますが、常にそういう食生活をしてるわけではないんです。普段はすごく少ないけど、たまにたくさん食べるとその時の記憶が強く残るんです。
もしほんとに運動もせず、そうした食生活を日々送ってたら必ず太ります。
「全然そんなことないよ!私、むっちゃ食べるよ!」というセリフは日本人的な「相手を立てる精神」「自分がへり下る精神」という影響もあるかもです。
もう一つの理由は【トータルの摂取カロリーが少ないこと】
太るか痩せるかは、消費カロリーと摂取カロリーのバランスで決まります。簡単に言えば消費する以上に摂取すれば太ります。
では、大盛りご飯やラーメンを食べてるのに、どうして痩せてるかと言えば、【消費カロリーを超えていないから】です。
【平均的な女性は、1日に1700kcalほど消費しています】個人差あり
なので極端に言うと、1700kcal以上食べなければ太らないわけです。
朝は食べず昼に小さなサンドイッチ(300kcal)とラテ(200kcal)、夜にラーメン(800kcal前後)を食べたとしましょう。
合計は1300kcalです。マイナス400kcalなんで、むしろ太るどころか痩せていくんですね。ビールを追加しても問題ないくらいです。
では、逆に。
朝はしっかり食べて(500kcal)、昼は友達とランチ(700kcal)、夜は家でご飯(600kcal)、寝る前にちょっとだけお菓子(300kcal)。
合計は2100kcalです。ちゃんとバランスよく食べていて健康そうですが、プラス400kcalなんで、カロリー的に見れば太ってしまうんですね。
【バランスよく食べる=ダイエットではない】ので、たとえ内容が健康的であってもカロリーがオーバーしてれば太ります。
これがダイエットの【落とし穴】なんです。
痩せてる人は、普段の食事はすごく少なくて、たまにラーメン食べると「私ラーメンとか全然食べに行くよ!」と主張する。
そして、太ってる人は「⚪⚪ちゃんはラーメン食べてるのに痩せててズルい!」というように一つの側面しか見ないで決めつけてしまう。
そして、ここが大切なポイントですが、痩せてる人はたまに食べ過ぎたとしても、一定期間で見ると、必ずアンダーカロリーになってるんです。
食べ過ぎた翌日は胃が疲れてほとんど食べなかったりするんです。でも、体重がどんどん増えてしまう人は、食べ過ぎた翌日の朝食もモリモリ食べれてしまう。
こういうことの積み重ねで、体型の違いが生まれるんです。
余談ですが、キャバ嬢に痩せてる人が多いです。
同伴やアフターで遅くまで美味しいものを食べたり、お酒を飲んだりしてるのにスタイルがいいんです。
これは、朝起きるのが遅かったりして、1日2食になってるから、そもそも摂取カロリーが少ないんです。
もちろん、中にはちゃんとジムやランニングで汗を流して努力してる人がいるのを知っています。私のジムにも夜職のお客様は来て頂いてますので、よく知ってます。
人一倍頑張っています。美意識は高いのはもちろん、アドバイスにもきちんと従って、真面目に努力しています。
綺麗な人にはちゃんと理由があるんです。
【私って太りやすい体質なんです】
【骨格が大きくて痩せにくいんです】
【代謝が悪くて太りやすいんです】
気持ちわかります。
でもまずは【食べ過ぎてること】をきちんと自覚することからです。
そして、食べ過ぎることが問題というよりは、それをきちんと消費できてないことが問題だということを学ぶことです。
全然いいんです。好きな物を食べたって。でもその代わり、どこかでちゃんと調節しなければならない。
努力は常に正直です。