トレーニングをする前より身体が太くなった
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
今回もよくありよく聞くんですが、トレーニングしたら、身体がガッシリしてきた…という方。
この疑問を紐解いてみましょう。
まずトレーニング自体が【筋肉を成長させる手段】ですので、これは当然と言ってしまえば当然のことです。
週2回ジムでトレーニングしようと、週4回自宅でトレーニングしようと、筋肉は太くなります。
その部位だけサイズダウンするということはありません。
ダイエットが目的でトレーニングする方は少し注意が必要です。
というのも、トレーニングだけしてれば痩せるといった誤解がそこにはあるからなんです。
先ほども言ったように、トレーニングというのはあくまで筋肉を太く、そして強く成長させるための手段であり、いくら代謝が上がるとは言え、それだけで痩せるというのは少しオーバーな表現です。
ですので、細くて綺麗なカラダを作るために、不必要に重いウエストは使いません。
ウエストを増やせば筋肉は太くなるのは当然。
本来、私が指導する場合は1部位1種目で十分だと思ってます。お尻に関しては少しボリュームがほしいので2,3種目する場合もあります。
美容師が髪を切るように、全体のバランスを見て微調整することが大切だと思ってます。
確かにトレーニングは必ず必要になりますが、問題は(食事)もしくは(カロリー収支)にあるからなんです。
ダイエット(身体を絞る)にしても、バルクアップ(身体を大きくする)にしても、トレーニングは必要なもんだと捉える必要があります。
両者においてトレーニングはトレーニングでも〈トレーニング自体の意味合い〉が少し異なってきます。
バルクアップの場合は、筋肉を太く、強く、大きくするためにトレーニングを行います。
ダイエットの場合は、筋肉と代謝を減らさないように、それらを維持するためにトレーニングを行います。
バルクアップはオーバーカロリー、ダイエットはアンダーカロリーの状態をつくる必要があります。
ダイエットしながら「筋肉をつける」または「基礎代謝をあげる」ということは現実的にあり得ないんです。
トレーニングをして身体がムキムキに大きくなってしまった女性は、恐らく食事はほとんど変えず、カロリーを抑えることなく、ただトレーニングに励んだ結果そうなってしまった可能性があります。
身体は、筋肉と体脂肪の二重構造になってるので、筋肉は残したまま上に乗った体脂肪だけを減らすのが理想です。
身体がガッシリしてしまった場合は、体脂肪を減らすことなくその下にある筋肉が成長してしまったためだと言えます。
体脂肪はアンダーカロリーの状態を作って初めて減っていくので、消費カロリーを増やす有酸素運動または食事量の調整によって摂取カロリーを抑えつつ、トレーニングをしましょう。
これが私の考える正しいダイエットです。
少しでも参考になれば幸いです。