筋肉痛
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWパーソナルトレーナーの吉田仁です。
今回は「トレーニングは筋肉痛にならないと意味がない」と思ってる方が多いと感じるので簡単にお話します。
- 確かに筋肉痛は1つの指標にはなり、翌日筋肉痛になると「やった感」はありますよね。
でも、筋肉痛にならなかったからといって、そのトレーニングがダメだった、あるいは筋肉の成長が起こらないということはありません。
そうした考えは「追い込まなければ意味がない」という危険な考えに発展します。
いかにも部活の延長で、まるで知性が感じられません。熟練者にとっては問題のないことでも、初めてトレーニングをする人にとっては、筋肉の成長という恩恵よりも、ケガのリスクの方が増大します。
- 運動習慣のないOLさん、デスクワーク中心の仕事をされてる方に、いきなり限界付近までトレーニングをさせると、ケガのリスクが一気にあがります。フォームがよければ問題ないとかそういう問題ではありません。
- トレーナーについてもらったけど腰を痛めた、股関節を痛めた、肩を痛めたというお客様が少なくありません。何のためのトレーナーなのか分かりません。
数ヶ月で治ればいいんですが、何年経っても痛みがとれない方もいます。
話を伺うと、いきなり重いバーベルを担いだスクワットをさせられたり、まともにできない腕立て伏せを高回数させられたり、重いダンベルで肩のトレーニングをさせられたりを限界付近までやらされた、という話が多いですかね。部活かと。
初心者の方はトレーニングがキツいとキツいけど、その代わり痩せるんじゃないかしら!と思ってしまいがちです。しかし「キツい=痩せる」という構図は成り立ちません。そうした体育会系的な考えは捨てることですね。
筋肉の負荷のかけ方でダメなのが高負荷の連続です。男性ならだんだん負荷を増やすことで筋肉量の増加は望めますが、女性の場合はそれ以前に重さの増加をストレスに感じます。(重量を上げていって嬉しいのは競技者だけです)
そもそもトレーニングは脂肪を燃やす運動ではないので、キツくしたところで痩せる訳ではありません。
筋トレでも常に同じ筋肉に同じ方向からの負荷をかけていても省エネ化、筋肉が減る結果になります。
なので、当スタジオでは、動きに慣れさせない、普段眠っている筋肉を目覚めさせることで省エネや筋肉量の低下を防ぎ、新たな筋肉の活動(速筋)を増やし、筋肉量(基礎代謝)自体も増えていくトレーニングをしています。通われてるお客様はご存知だと思います。この流れが結果として「そんなに辛くない」「ちゃんと痩せていく」ということになります。
多くの方はRM法でトレーニングを実施するかと思います。
12RMの負荷でスクワットをすると言ったら、12回目で限界になる重さを使ってスクワットをするという意味です。詳しくはググって下さいね。
教科書では、筋肉の成長にそのくらいの負荷がいいとされてますが、学校の勉強やセミナーだけでトレーナーになったという方は、そうした考えに固執しがちです。
人から教わったり、本で学んだことをそのまま信じるのではなく、それを自分で試し、アレンジし、初めて自分のものになるんです。
後は、限界付近までトレーニングをしてしまうと「歯を食いしばる」ことになってしまうからです。
革靴を想像してほしいんですが、長い時間履いていれば当然シワが増えますよね。
シワを気にしない男性陣は構わないんですが、女性にとって顔のシワは大敵です。
せっかく身体が変わってきたのに、顔のシワが増え悩んでたら本末転倒です。
そういうとこまで考えられる指導者は私が知っている限り少ないです。
少しでも参考になれば幸いです。