昔はすぐに体重は落ちたのに…
京都山科ボディメイクスタジオLIFEGROWトレーナーの吉田仁です。
「昔はすぐに体重が落ちたのに、歳をとって全然痩せなくなった」「昔と食べる量が変わらないのに太る」についてお話します。
昔より食べる量が増えたなら、まだ納得はできますよね。でも、そうではないんです。理由として、原因は様々ありますけど、可能性がたかいと考えられる最大の原因は筋肉の衰えです。私たちは歳をとるごとに衰えていきます。これは自然なことです。じゃ、なぜ筋肉が衰えると太りやすくなるのか。
筋肉が衰えると、階段よりエスカレーター、目的地まで歩きや自転車で行ける距離なのに車やタクシーを使ってしまう。ようは、カラダを動かすのが面倒くさく感じカラダを動かすことを負担に感じてしまう。
歩いたり階段を上がったたりすることで消費されるカロリーのことを活動代謝といいます。活動代謝が下がるということはカロリーを消費しないことなので、結果太りやすくなります。
筋肉が衰えると基礎代謝も下がります。これは何もしていなくても消費されるカロリーのことです。基礎代謝が下がるとカロリーを消費しない体質になってしまいます。ですので、食べすぎてなくても太ってしまいます。では、どうすればいい?まずは基礎代謝を上げることが重要です。
基礎代謝を上げるには筋トレをして筋肉を増やしましょう。以前にもいいましたが、ムキムキになることではありませんよ。「若い頃と同じ状態に戻す」と考えて下さい。年齢とともに筋肉は自然に減るので、その分を取り戻すということです。「もう歳やから太った」「食べてないのに太る」と考える人は多いですが、その本質を知らない人は多いです。
手っ取り早く痩せるために食事制限をする人は多いですよね。でも、基礎代謝が低いままだから「痩せにくい体質」であることは変わらない。むしろ、筋トレせずに食事制限をすると、どんどん筋肉は減ってしまうからさらに「太りやすい体質」へと変わっていくリスクがあります。体力がないのにダイエットしても、ただ「老ける」だけなので、まずは体力をつけることが最優先です。筋トレを続けていくことで若い頃の「食べても太らないカラダ」に戻すことはできます。
「昔はすぐに体重が落ちたのに、歳をとって全然痩せなくなった」よくある話です。しかし、「昔の経験=成功」と考えてしまうのはいいことではありません。おそらくその多くは極端に食事の量を減らしたり、栄養的にバランスの崩れたダイエットだったはずですから。トレーニングをしながら行うダイエットは異なります。体脂肪が減り、筋肉が増えることにより、体重そのものの変化になかなか気づきません。そこで「体重が減らない」という思考に縛られると、前に進めなくなりますよ。変わっていないのはカラダではなくあなたの【考え方】や【見え方】です。大丈夫、カラダはきちんと変わっているので安心して下さい。
みなさんに知っててもらいたい。身体も心も若返ることができます。当たり前のように太って、当たり前のように老いていき一生を終えるなんて本当にもったいない。「もう歳だから」「今からはじめても遅い」先に衰えてしまうのは身体ではなく心のほうです。身体を動かすことが好きな方であれば、年齢を重ねるごとに、さらなる高みを目指していけばいいと思います。真剣にトレーニングに向き合うことで考え方も変わります。身体も心も進化するものです。年齢は敵ではなく、むしろ味方だと気づくはずですよ。日々の努力を重ねる人間は、決して年齢のせいにしないし、年齢を言い訳にする自分が許せないし、むしろ積み重ねた経験や知識を味方にするものだと考えています。
トレーニングは綺麗になるためだけのもんではない。若いうちはそれでいい。しかし、長い目で考えるとより良い人生を築くための手段になります。カラダが元気で健康である限り、なんでも挑戦できますしね。
少しでも参考になれば幸いです。